温度に基準を作って職場環境を整える|メリットやポイントも紹介
仕事に集中するためには、オフィスの室温を適切な温度に保つことが欠かせません。しかし、体感温度には個人差があり、複数の人が働く職場ではなかなか調整が難しいこともあるでしょう。そのため、職場に温度基準を設けることがおすすめです。この記事では、職場に温度基準を導入するべき理由や、導入する際のポイントなどを解説します。
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職場環境向上のために温度基準を設ける理由とは
職場環境をより向上させるためには、温度に基準を設けるのがおすすめです。適した室温でないと、以下の3つのようなデメリットがあります。
- 仕事のパフォーマンスが低下する
- 体調不良につながる
- 感染症が広がりやすくなる
それぞれ見ていきましょう。
仕事のパフォーマンスが低下する
室温が暑すぎたり寒すぎたりすると集中できず、仕事のパフォーマンスが下がります。暑すぎて頭がボーっとする、寒すぎてパソコンのキーボードがうまく打てないなど、仕事の進行に直接影響します。本来のパフォーマンスが発揮できないことで、 業務が滞る原因にもなるでしょう。
体調不良につながる
室温が整っていないと熱中症を起こしたり、風邪を引きやすくなります。自律神経が乱れる原因にもなるため、ストレスを強く感じたり免疫力も低下する場合があります。免疫力が低下するとさまざまな病気にかかりやすくなり、社員の健康を守ることができません。
感染症が広がりやすくなる
室温は湿度にも関わります。とくに湿度が低すぎると乾燥してウイルスが飛散しやすい状況になります。そのため、インフルエンザなどの感染症が広がりやすくなるでしょう。部署内で感染症が広がると 、業務の進捗に大きな影響を与えます。
職場に適した温度の基準とは
職場を適した温度にすることは、『事務所衛生基準規則』によって義務付けられています。規則により、温度は18℃以上28℃以下、湿度は40%以上70%以下になるように調整が必要です。また、同規則では室温が10℃以下の場合、暖房で温度調節を行う義務があるとしています。冷房を使用する際も、外気温よりも著しく室温を低くしてはいけないと定められているので、導入する際は理解しておきましょう。
(参考:事務所衛生基準規則)
快適な温度の職場環境にする4つのポイント
職場を快適な温度にするためには、以下の4つがポイントです。
- 温湿度計を設置する
- サーキュレーターなどを設置する
- デスクなどの配置を見直す
- 冷暖房設備をメンテナンスする
それぞれ確認していきましょう。
温湿度計を設置する
温湿度計を設置し、室内の状態を可視化しましょう。数値として認識することで、基準内に近づけようという意識が働きます。湿度や温度を基準内に近づけることで、全員が快適に過ごせるようになるでしょう。
サーキュレーターなどを設置する
冷暖房だけでなく、サーキュレーターを設置することで、効率よく温湿度を整えられます。空気をまんべんなく循環させることで室内の温度が均一になり、冷暖房の効果がアップします。結果として電気代の節約にもつながるでしょう。
デスクなどの配置を見直す
デスクや設備の配置を見直し、レイアウトを変更するのも効果的です。直射日光に当たらない場所、冷気が入り込みやすい場所などから離れることで、体感温度が変わるでしょう。
冷暖房設備をメンテナンスする
冷暖房を効率よく使用するには、定期的なメンテナンスは欠かせません。エアコン内部の清掃や加湿器のフィルター清掃など、手入れすることで本来の能力を発揮できます。
温度基準を取り入れて快適な職場環境にしよう
快適な職場環境にするには、温度基準を取り入れることが重要です。体感温度には個人差があるため、基準がないとなかなか全員が快適に過ごすことができません。仕事のパフォーマンスを向上し、業績アップをするためにも、温度基準を取り入れて環境を整えましょう。