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清掃ロボット導入事例|マキタ「ロボットクリーナーRC300DZ 」|導入レビュー VOL.1

 

清掃ロボット導入事例|マキタ「ロボットクリーナーRC300DZ」|導入レビュー VOL.1

こんにちは。西村です。

2021年秋に新登場したマキタのロボットクリーナー「RC300DZ」。個人的に発売前からとても期待していた商品だったので、メーカーにデモしてもらった後、即購入しました。

 

 

 

 

前作のRC200DZは家庭用お掃除ロボットとは別格の吸塵力を誇ります。その反面、「スタート位置に戻る」といった概念がなく、「充電がなくなるまで動き続ける」という、現場で運用するには課題の多いマシンでした。

 

 

 

 

 

 

しかし今作のRC300DZは待望のマッピング機能を搭載。圧倒的な清掃範囲と吸塵力はそのままに、現場での計画的な運用が期待できます。

 

これから複数回に渡ってマキタRC300DZを現場でのテストから実際に運用を開始するまでの経緯をご紹介していきたいと思います。

 

 

マキタRC300DZを購入した背景

当社がマキタRC300DZを購入したのは、日常清掃を受託しているパチンコ店で発生している問題を解決するためでした。

 

問題:広範囲のカーペット清掃がスタッフの負担になっている

今回RC300DZを導入する予定のパチンコ店は2021年の春にリニューアルオープン。これまでの石材床から一新し、全面カーペットに張り替えられました。見た目はとてもオシャレになりましたが、清掃の観点からすると床面清掃に対する労力が大きく増してしまったのです。

 

 

その対策としてマキタのコードレス式アップライトバキュームとクリーナーを導入。しかし、店舗の清掃範囲が広く、開店前清掃ではバキュームがけ専門のスタッフを配置しなければ清掃が完了できない状況となってしまいました。

 

 

 

また、アップライトバキュームはコードレスといえど女性スタッフにとっては非常に扱いづらく、男性スタッフがいない日の床面清掃は大きな負担となっていたのです。

 

 

清掃ロボットの導入を真っ先に検討

この状況を踏まえた改善案として、真っ先に清掃ロボットの導入を検討。しかし、現場の性質上、しっくりとくるような清掃ロボットはありませんでした。

 

日々レイアウトの変わる店舗にWhizは不向き

当社ではソフトバンクロボティクス社の「清掃ロボットWhiz」をすでに現場で運用しているため、Whizの導入を最初に検討しました。しかし、新台入れ替えやイベント、景品のリニューアルなどによって、立て看板などのレイアウトが頻繁に変わる可能性のあるパチンコ店において、清掃ルートを登録するWhizは不向きと判断しました。

 

レイアウトが固定ならばWhizは最適

 

 

ルンバでは清掃能力(清掃面積・パワー)が不十分

次に検討したのはルンバのハイエンドモデル「S9+」。レイアウトの変更があってもフレキシブルに対応できるので期待してテストを行いました。が、結果はイマイチ。商業施設の広さに対応するには複数台必要であることに加え、毛量の多いフカフカしたカーペットではパワー不足が否めませんでした。

 

フローリングの時より明らかに動きが鈍い

 

 

アップライトバキューム並みのパワー+マッピング機能の融合

そんな中、マキタからロボットクリーナーの新商品が登場するという情報を入手。前作のRC200DZのパワーは実感済みだったので、あとはマッピング機能がどこまで使える仕様なのかが最大のポイントです。バッテリーや2個口充電器などと合わせると30万円以上かかりますが、百聞は一見にしかず、と、購入することにしました。

 

 

 

マキタRC300Dのメリット・デメリット

現場でテストする前にまずは自宅にて基本的な操作方法を確認。自宅で少し動かしてみただけですが、次のようなメリット・デメリットがあることが分かりました。

 

 

とにかくパワフル!

やはり業務用というだけあって存在感が違います。自宅のルンバS9+比べたらその差は一目瞭然。ルンバが子供のように見えます。これだけ大きければ商業施設などの広い範囲でも短時間で作業を完了できるかもしれません。

 

 

しかし本体が大きい分、当然重量も重く、バッテリー込みの重さは10.6kg。女性でも持てないことはありませんが、年配の方だと1人で持ち運ぶのはしんどいように思います。

 

 

障害物に対してはやさしく衝突しているように見えますが、重量のせいかそこそこの衝撃があり、テーブルやベンチに衝突すると少し位置がずれてしまいます。現場に導入する際は、ロボットの清掃範囲に軽い什器などがあると衝突時に倒してしまう可能性があることに注意が必要です。

 

 

吸引力はかなり強く、十分清掃現場でも活用できるレベルだと思います。

 

 

スマホ・タブレットとのインターネット接続がなかなかできない

スマホやタブレットにマキタの専用アプリをインストールすると、清掃ロボットのつくるマップの確認や侵入禁止エリアの設定ができるようになります。ただ、なかなか接続がうまくいかず、かなりイライラします。何かコツがあるのかもしれませんが、端末のWi-FiのON・OFFを繰り返しているうちに気がついたら接続されている、といった感じでした。

 

 

一度マッピングして侵入禁止エリア等の設定をしてしまえば端末とインターネット接続する必要もないと思われるので、このイライラは最初だけかもしれません。ちなみにロボットと端末が離れすぎると接続が切れてしまうので、ルンバのように離れたところから遠隔操作するような機能は持ち合わせていないようです。

 

 

リモコン操作でマッピングが超スピーディー!

RC300DZはラジコンのようにリモコンやスマホ・タブレットで操作することができます。この機能はマッピングする時にも使えるので、ロボットに清掃させたい場所を通るだけで自動的に間取りを把握するようです。

 

 

この機能は現場導入するには相当便利だと思います。

 

ルンバなどのお掃除ロボットを使ったことがある方はご存知だと思いますが、一般的なお掃除ロボットは部屋全体を清掃しながら間取りを把握していきます。なので、一通り部屋の清掃が終わるまでマップを完成させることができません。その点、RC300DZはリモコンで動かしながら大雑把に空間を見せるだけで間取りを把握するので、マッピングにかかる時間を大幅に短縮してくれます。

 

ちなみにテストで作ったマップ(3枚目は清掃後)がこれ。

 

 

 

 

テーブルや椅子の足などの細い障害物、ガラス面の認識は甘いようです。おそらく現場ではマネキンや細長いポールなどといった足が細い什器にはぶつかるまで気づかない、風除室などのガラス面は外までマッピングしてしまう、といった問題が想定できます。

 

ですが、マッピング自体は部屋をぐるっと一周させただけなのでほんの数分で完了しました。現場に持っていってすぐにマッピングできるので、効果の検証はかなりスピーディーにできると思います。

 

細長い什器の多い衣料店のような場所では扱いづらいかもしれませんが、空間の広い商業施設では十分戦力になりそうな手応えを感じます。

 

 

真っ暗闇でも動く

RC300DZは暗闇になると自らライトを点灯させるので、暗闇でも清掃を完了できると思われます。Whizはある程度の光量がないと空間を認識できないので、閉店後などに自動で清掃するような設定はできませんが、RC300DZならそのような運用ができそうです。

 

 

 

まとめ:現場導入に向けて

数日間、しかも自宅という狭い空間でのみのテストでしたが、RC300DZのスペックはかなり優秀という印象です。清掃をスタートさせるまでの工程がWhizよりも圧倒的に少ないので現場スタッフへの教育も少なくて済みそうですし、何より「でっかいルンバ」という見た目でスタッフも受け入れやすいのでは、と感じています。

 

今後は本格的に現場での試行を繰り返し、問題解決に取り組んでいきたいと思います。

 

 

 

2022年7月追記

 

マキタRC300DZの導入レビューVol.2はコチラ

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