下水臭いトイレは、不快なだけでなく衛生的な懸念も生じるため、迅速に対処する必要があります。臭いを解消するには、その原因を正確に特定しなければなりません。そこで本記事では、トイレが急に下水臭くなった際の原因とその対処法についてご紹介します。清潔で快適なトイレ環境を維持するために、ぜひ参考にしてください。

この記事を読むための時間：3分

トイレが下水臭い原因と対処法

トイレの下水臭を解消するには、原因に合った方法で対処しなければなりません。下水臭の原因はさまざまで、便器周辺の汚れや配管の問題・詰まりなどが考えられます。ここでは、トイレが下水臭くなる原因をそれぞれの対処法と併せて詳しくご紹介します。

床や壁にアンモニア臭が染み付いている

床や壁に飛び散った尿がそのまま放置されていると、アンモニア臭が染み付いてしまうため、トイレが下水臭くなる場合があります。アンモニア臭の発生を予防するには、トイレの床や壁を定期的に掃除しなければなりません。

掃除シートや中性洗剤で、床や壁一面を綺麗に濡れ拭きしましょう。拭いた後は換気扇を回しておくと、アンモニア臭をより和らげられます。既に臭いが染み付いて掃除をしても取れない場合は、防汚や消臭の機能を持つ床材や壁材に張り替えるのもおすすめです。

便座の裏に汚れが付着している

便座の裏や便器の接合部、ウォシュレットの裏といった確認しにくい場所に、汚れが蓄積すると、そこから不快な臭いが発生します。掃除しにくい場所ではありますが、便器を取り外したり不要になった歯ブラシを使用したりするなど、工夫しながら丁寧に掃除しましょう。

尿石化した黄ばみ汚れがある

トイレが下水臭くなる原因として、尿石化した黄ばみ汚れが挙げられます。便器内や床・壁に飛び散った尿がそのまま放置されると、石化して落ちにくい汚れとなります。そのため、頑固な汚れになる前に、適切な量の水を流したり、簡単にブラシで掃除したりしましょう。

すでに尿石になっている場合は、酸性洗剤や重曹とクエン酸を合わせたもの、サンドペーパーといったお掃除グッズを使用して掃除します。サンドペーパーで直接尿石を削り落とす場合は、便器を傷つけないように気をつけてください。

トイレタンクの中でカビが発生している

トイレタンク内は湿度が高いため、カビや雑菌が繁殖しやすく、これが原因で下水臭が発生している可能性があります。トイレタンク内のカビは、中性洗剤をかけて、古くなった歯ブラシなどで掃除すれば簡単に落ちます。しかし、普段目に付く場所ではないので、数ヵ月に一回程の頻度でトイレタンクの掃除を行うことを心がけましょう。

換気扇が目詰まりしている

換気扇は湿気や臭いを屋外へ排出する役割があります。しかし、長期間の使用により、ほこりや汚れが蓄積すると、換気扇のフィルターやファンが目詰まりして換気ができず、トイレ内の臭いが消えない場合があります。目詰まりしている換気扇のフィルターは、掃除機やお掃除シートを使用して綺麗にしましょう。ファンの汚れがひどい場合は、丸洗いや新しい物への交換をおすすめします。

封水が不足している

トイレの排水口には、臭いや害虫を遮断する目的で封水が溜まっています。この封水が不足すると、排水口に空間ができるため、下水臭が逆流してしまう可能性があります。水が蒸発して不足しているだけなら、トイレの水を普段通りに流すと解決しますが、排水管内に問題がある場合、水道業者に修理を依頼しなければなりません。

下水漏れしている

トイレが下水臭い原因の中で、最も深刻なのは、下水漏れによるものです。下水管から漏れ出た汚水がトイレ内やその周辺に拡散し、不快な臭いと共に衛生的な問題を引き起こします。下水漏れは専門的な修理が必要となるので、すぐに水道業者などの専門家に連絡ましょう。

原因に合わせた対処法で、トイレが下水臭いのを解決しよう

今回は、トイレが急に下水臭くなった際の原因とその対処法についてご紹介しました。下水臭を解決するには、原因に合った方法で対処することが重要です。トイレ掃除といっても、便器や便座だけでなく、トイレタンク、換気扇、壁、床といった部分まで清潔にしていないと匂いの元を断ち切ることができません。封水の不足や下水漏れなどが原因で下水臭がする場合は、専門の業者に修理を依頼しましょう。