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ハウスクリーニング|浴室清掃は素材に注意|浴槽編

ハウスクリーニング|浴室清掃は素材に注意|浴槽編

ハウスクリーニングの中で最もクレームが多い場所の1つである「浴室」。しっかりとした知識を習得していないと単純な清掃不備だけでなく、誤った作業方法によって素材そのものを傷めてしまい取り返しのつかないクレームへと繋がることもあり得ます。

 

今回は浴室清掃でクレームを出さないために「浴槽の素材」について特徴と注意点をご紹介します。

 

 

浴槽の素材|特徴と注意点

浴室清掃において最も注意しなければならないのは「素材を傷めない」の一言に尽きます。一度傷をつけたり変色させてしまった素材をもとに戻すのは非常に困難です。

 

素材別の「使ってはいけない洗剤・道具」をしっかり押さえておきましょう。

 

 

①ステンレスの清掃

ステンレスは表面がツルツルしているため汚れが付着しにくく、比較的汚れを落としやすいのが特徴です。通常の汚れであれば特に強力な洗剤を使用する必要はありません。ただし、底の部分にヌメリが残ると非常に滑りやすくなるため注意が必要です。

 

ステンレスは傷がつきやすい素材なので、こすり洗いは白パッドや柔らかいブラシなど、研磨材の入っていない道具を使いましょう。また、ステンレスは塩素系漂白剤に弱いため、天井や壁のカビ取り作業を行う際は浴槽にかからないよう養生するなどの対策が必要です。

 

 

②ホーローの清掃

ホーローは滑らかな肌触りや重厚感が人気の素材です。その反面、非常に傷が入りやすく、酸性洗剤にも弱いという特徴があり、研磨材の入った粗目のパッドや酸性洗剤を使ってはいけません。

 

ホーローは汚れがひどい場合でも強めの洗剤や道具を使用できないため、そもそも洗浄に時間がかかる素材だと覚えておきましょう。

 

 

③FRPの清掃

FRPとは、ガラス繊維強化プラスチック(fiber glass reinforced plastic)のことで、賃貸住宅の浴槽として広く使われています。

 

FRPは耐薬品性、耐衝撃性にも優れているため、酸性洗剤を使用することもでき、洗浄のしやすい素材です。ただし、粗目のパッドなどを使って洗浄すると細かな傷が入るので、できるだけ研磨材の入っていないパッドで洗浄しましょう。

 

 

④人造大理石の清掃

人造大理石はFRPと違って表面が柔らかく、傷が入りやすいという特徴があります。また、酸性洗剤にも弱いため、ホーローと同様に汚れがひどい場合でも強めの洗剤や道具を使用は避けましょう。

 

 

⑤木材の清掃

木材の浴槽は一般家庭で使われることはほとんどなく、旅館や入浴施設などで使われていることが多い素材です。木材は汚れが染み込みやすく、劣化しやすい性質のため、汚れが蓄積した場合の洗浄は難易度が高く、木造建築物と同様に「あく洗い」の技術が必要となります。

 

 

⑥石材の清掃

石材の浴槽はホテルや入浴施設、高級住宅などで使われています。基本的に耐薬品性、耐衝撃性に優れているので、特に洗剤や道具を選ばず使用することができます。ただし、時間をかけてできた「スケール」などによる汚れは除去が難しく、スケール専用の洗剤や道具を使うことが必要です。

 

 

⑦タイルの清掃

タイルの浴槽は一戸建てに使われることのある素材です。表面が釉薬で保護されているため、比較的耐薬品性、耐衝撃性に優れています。ただし、タイルの種類によっては強度が弱いものもあるため、酸性洗剤は目立たないところで事前にテストするなどしてから使うようにしましょう。

 

 

まとめ:浴槽の素材を傷めないことが最重要

繰り返しになりますが、浴室清掃において最も注意しなければならないのは「素材を傷めないこと」です。

誤った清掃方法によって一度傷をつけたり変色させてしまった素材をもとに戻すのは困難で、後々のクレームに直結します。

 

どんな素材であっても、作業前に目立たない場所でテストしてから全体の施工を進めることを意識しましょう。

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