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ハウスクリーニング|フローリングの洗浄・ワックスがけマニュアル

ハウスクリーニング|フローリングの洗浄・ワックスがけマニュアル

ハウスクリーニングの中でも「賃貸物件の空室清掃」は依頼頻度の高い仕事の1つです。特に新生活の始まる3月〜4月は依頼の件数が増えるため、他業者からの応援に頼る機会も増えてきます。しかし、そんな繁忙期に依頼する業者に細かな作業手順を共有する暇はなく、仕上がりを全て依頼先に丸投げしてしまう、というのも僕たち清掃業者の課題でもあります。

 

そこで、当ブログでは「クレームにならない品質を担保できる基本手順」を作業ごとに公開することにしました。基本的な手順を知るための参考になれば幸いです。

 

 

フローリングの洗浄・ワックスがけ手順

賃貸物件の空室清掃をする場合、床材はフローリングであることが多いかと思います。木材という性質上、ワックスの剥離作業が困難なため、ワックス塗布までにしっかりと汚れを除去し、塗りムラなどを起こさないことがとても重要です。

 

①床の除塵

まずは床の埃や土砂を掃除機で回収しましょう。フローリングには目地があるので、そこに入り込んだ汚れを取り残さないよう、ダスターではなく掃除機で除塵することが重要です。また、部屋の隅や巾木に溜まった埃もしっかり取り除きましょう。

 

 

②固着した汚れ・テープなどの除去

床に固着した汚れやテープが付着している場合、床用洗剤を噴霧してからスクレーパーなどを使って取り除きましょう。洗剤を使わずスクレーパーを使うと床に傷を付けやすくなるので、必ず洗剤等で床面を濡らした状態で使用してください。

 

 

③床の洗浄

はじめにスプレーやモップなどで床面に洗剤を塗布します。フローリングの場合、目地部分に水分が入り込むと膨らみなどといったトラブルの原因となるので、ウエスで拭き取ればすぐ乾く程度の洗剤量を塗布しましょう。

 

洗剤を塗布したらハンドパッドを使ってこすり洗いをします。汚れの程度がひどい場合はポリッシャーを使用することもありますが、住宅の場合は汚れの程度が軽いため、手作業でも問題ありません。もしポリッシャーを使用する場合、洗剤量が多すぎないかや機械音が上下左右の部屋にうるさくないかなど、トラブル防止に努めましょう。

 

 

④汚水の回収

洗浄後の汚水はウェットバキュームで回収します。塗布した洗剤量が少量の場合は乾いたウエスやモップなどで拭き取りましょう。床用ドライヤーと水取りで汚水を回収する場合は周囲への汚水の飛び散りと目地に汚水が残留しないように注意しましょう。

 

 

⑤水拭き

汚水を回収したら、きれいな水に濡らして固く絞ったウエスやモップで拭き上げます。床面に洗剤分が残ると塗布するワックスの光沢が出にくくなるので、洗剤分を残さないために水拭きは2回行いましょう。また、モップ拭きでは巾木などに拭き残しができるので、巾木などの立面部分はウエスを使って拭き上げます。

 

一度に広範囲の洗浄を使用とすると、床面の洗剤や汚水が乾いてしまい、作業をやり直す必要が出てきます。洗浄⇨汚水回収⇨水拭きの3つの工程を部屋を区分けしながら少しずつ進めていきましょう。

 

 

⑥乾燥

水拭きまで完了したら送風機を使って床を乾燥させます。目地への水分残留など、乾燥が不十分だとワックスがしっかりと密着せず、光沢や耐久性に影響が出ます。ティッシュペーパーを床に置いても濡れない程度までしっかりと乾燥させましょう。

 

 

⑦ワックスの塗布

床が乾いたらワックスを塗る工程に移っていきます。まずワックスを塗る前に床に髪の毛や埃などの細かいゴミがないかをチェックしましょう。また、ワックス用モップ自体にゴミがついていないかも併せて確認します。

 

ワックスを塗る際は、ワックスを床に100cc程度垂らし、ワックスモップに馴染ませ、フローリングの木目に沿って薄く伸ばしていきましょう。巾木にワックスをつけないよう、隅は手を添えて塗ります。

 

しっかりと光沢を出したい気持ちから、ワックスは塗布量が多くなりがちです。ワックスを厚く塗りすぎると大幅に乾燥時間が掛かるだけでなく、塗りムラ、ケミカルコスト増といった問題にもつながってきます。ワックスは厚塗りせず、2回に分けて薄く塗ることを心がけましょう。

 

 

⑧仕上がり確認

床のワックスがけで絶対にやってはいけないのが「ワックス乾燥後の仕上がりを確認しない」ことです。ワックスを塗布したまま現場を立ち去ることを、通称「塗り逃げ」と呼びます。湿度の高い日などはワックスが乾燥するのに時間がかかるため、乾燥するまで待ちきれない気持ちも分かりますが、大きなトラブルになりかねないので絶対に「塗り逃げ」はやめましょう。

 

ワックスが乾燥したら、光沢は十分か、塗りムラや塗り残しはないか、髪の毛などのゴミが絡んでいないかを確認します。また、空室清掃の場合は戸締りはできているか、電気類の電源またはブレーカーをOFFにしたかといった仕上がりと直接関係のない部分も必ず確認するようにしましょう。

 

 

まとめ:洗浄・ワックスがけ手順の共有が大事

賃貸物件の空室清掃をする場合、床材はフローリングであることがほとんどです。繁忙期には協力企業に仕上がりを全て依頼先に丸投げしてしまうケースもありますが、品質を担保するためにも業者に外注する際は事前にしっかりと作業手順を共有しておきましょう。

 

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